★燈台鬼(とうだいき)

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燈台鬼  とうだいき

- 軽大臣(かるのだいじん)遣唐使(けんとうし)たりし時、唐人大臣(とうじんだいじん)に唖(おし)になる薬(くすり)をのませ身(み)を彩(いろど)り頭(かしら)に燈台(とうだい)をいたゞかしめて燈台鬼(とうだいき)と名(な)づく。その子(こ)弼宰相(ひつのさいしょう)入唐(につとう)して父(ちゝ)をたづぬ。燈台鬼(とうだいき)涙(なみだ)をながし指(ゆび)をかみ切(き)り血(ち)を似て詩(し)を書(しょ)して曰(いはく)、
我元日本華京客、汝是一家同姓人
為子為爺前世契、隔山隔海変生辛
経年流涙蓬蒿宿、遂日馳思蘭菊親
形破他郷作灯鬼、争帰旧里寄斯身-
鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』にこう記されている。

軽大臣(かるのだいじん)と云う人が遣唐使として唐に渡った時、唐人により薬で喉をつぶされ、体に刺青、頭にロウソクを載せる台を取り付けられ、人間燭台“燈台鬼”に改造された。軽大臣の子の弼宰相(ひつのさいしょう)が父を捜して唐に行くと燈台鬼と遭遇する。燈台鬼は、弼宰相を見ると涙を流し、喋れないので指を噛み切り血で詩を書いた。その文で燈台鬼が変わり果てた自分の父と知る。


中国で行方不明となった日本人が見世物とて改造人間にされたと云う話。
現代風の都市伝説が昔にもあったのですね。
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
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