毛倡妓(けじょうろう)

毛倡妓 けじょうろう
-ある風流士(たはれお)うかれ女(め)のもとにかよひけるが、高楼(たかどの)のれんじの前にて女の髪(かみ)うちみだしたるうしろ影をみてその人かと前をみれば、額(ひたい)も面(おもて)も一チめんに髪(かみ)おひて、目はなもさらにみえざりけり。おどろきてたえいりけるとなん。-
鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』にこう記されている。
長い髪の遊女姿の妖怪。
顔はなく首全体が髪の毛で覆われてるらしい。
遊女の怨念が化けたものなのだろうか。
不気味であるが妖怪の間ではモテモテで男妖怪たちの憧れの存在と云う話もある。
きっと魅力ある女性妖怪なのだろう。
どうやらこれは石燕先生の創作らしい。
石燕先生の妖怪画は遊女を題材にした物も多く、これもその一つということ。
画を見たところ髪を洗ったあとの様にも見える。
吉原の髪洗い日に関係があるのかな~。
7月13日は髪洗い日と呼ばれ、お店が休みになるので遊女達の楽しみでもあったらしい。
実は私…、若い時分ロン毛でした…。(ーー;)
当時、映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の人気で、巷ではインディアンファッションが流行。
スー族の“風になびく髪”に憧れ、「オラもロン毛にするべ~( =゚ω゚)=3」と、まあかなり伸ばしていた訳で。
お恥ずかしい限りでございます…。(///∇//)ゞ
洗髪の後はまさに毛倡妓(けじょうろう)状態でありました。
首と肩が凝るので切りました。(゚∀゚)))))
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