骨傘(ほねからかさ)

骨傘 ほねからかさ
-北海(ほくかい)に鴟吻(しふん)と言へる魚あり。かしらは龍のごとく、からだは魚に似(に)て、よく雲をおこし雨をふらすと、このからかさも雨のゑんによりてかゝる形(かたち)をあらはせしにやと、夢のうちにおもひぬ。-
鳥山石燕の『百器徒然袋』にこう記されている。
唐傘の付喪神らしい。
一般に知られてる『唐傘お化け』とはまた違う妖怪のようだ。
石燕先生の画では唐傘が鳥のような姿で描かれている。
たまたまボロボロになった唐傘が風で飛ばされ、それが鳥の様に見えたからなのだろうか。
まあそれは良いとして、解説文には骨傘のことでなく鴟吻(しふん)と云う魚が雨をふらすとある。?(゜д゜)ゞ
鴟吻→雨降らす→雨降れば傘
どうやら雨繋がりという事らしい。(´?д?;)
ちと強引である。(゚∀゚)))))
因みに解説文の鴟吻(しふん)とは、シャチのことらしい。
『磯撫で』とも関係があるのかしら。
『骨傘』
おばあちゃんが黄色い傘を買ってくれた。
うれしくて、うれしくて雨が降るのを願った。
僕の傘、僕だけの黄色い傘。
しかし、時が経つにつれ周りのみんなが黒い傘に変わっていく。
黄色い傘が幼稚に見えてきた。
黄色い傘はだめだ。
黒い傘でなくては。
僕は黒い傘を手に入れるため黄色い傘を壊した。
黒い傘がほしかった。
黄色い傘をボロボロにした。
ある晩、黄色い傘が化けてでた。
骨になった姿で化けてでた。
なぜ壊した、なぜ捨てた。
僕の枕元で繰り返し訴える。
僕は謝る。
泣いて謝る。
ごめんなさい、ごめんなさいと。
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