『送り拍子木』 本所七不思議 其の質

『送り拍子木』 本所七不思議 其の質
江戸時代の話でございます。
本所は入江町、大横川沿いの北辻橋辺りを夜回りしておりますと、向うの方からやはり夜回りの拍子木の音が聞こえてくる。
「どこのだれだろう?俺の他に夜回りがいたのか?」ってんで不思議に思う。
まあ音が近づいて来るから、そのうち誰だか分かるだろうと、こちらも「火の用心、さっしゃりやしょ?」てな具合で進んで行く。
そうするってえと、拍子木の音がすぐそこで聞こえるようになってきたんですな。
慰労の言葉でもかけようと思い辺りを見回すが、何故か人の姿が見あたらない。
しかし、拍子木の音だけは聞こえる。
ここんとこが怖いとこでございますな。
人は見あたらないが、拍子木の音が耳元で聞こえる。
「チョーン、チョーン」
「ひぇ????!」って顔が青ざめ、持ってた提灯を投げ捨てて詰所に一目散。
これも狐狸の仕業なんでしょうか。
今と違って暗い夜、闇と云うのは色々な怪異が生まれるものでございます。
落語でお馴染みの「本所七不思議」。
(実際は、本題「浅井の化け物娘」に入る前のマクラ部分)
江戸時代に流行った怪現象話でございます。
「こ、これは絶対に妖怪が絡んでる!」と勇んで巡ってまいりました。
順番があるかもしれませんが、今回は私が回った順でご紹介。
七ヶ所目は、『送り拍子木』でございます。
はい、着きました。( ´∀`)ノ
入江町、大横川沿いの北辻橋付近です。
ここは、大横川の一部を埋め立てて作られた「大横川親水公園」の南端に位置します。
この公園は、長さ1.8kmにも及び長?い親水公園です。
ここからもスカイツリーが見えますね。
「大横川」…ね。
( ´∀`)ノ
右手のトンネルから拍子木の音が近づいてくる…。
(((( ;゚д゚)))
橋に施された鬼?水神?のレリーフ。
やはり怪現象が続いた場所だからか!
悪霊退散!(゚∀゚))))) チガウカー!
木陰がいい感じ。
本当は、この近くにある『時の鐘』の史跡を押さえておかねばならなかった…。
つくづく…。(TДT)
シゲチンが見つけた、『ゴミ箱3兄弟』。
(゚∀゚)))))
今回、「本所七不思議」を巡るにあたり、
吟醸さんのHP『吟醸の館へようこそ』中の「落語の舞台を歩く」(本所七不思議は第45話)を参考にさせて頂きました。
吟醸さん自らカメラを提げ、地道に実地検証されたものです。
落語の世界も面白い!( =゚ω゚)=3
なんと吟醸さんは、書籍も執筆していらっしゃる。
「江戸落語の舞台を歩く」東京地図出版
これを読んだら、あなたも江戸散策をしたくなること請け合いです。
お付き合い、ありがとうございました。
次回は、『置いてけ堀』です。( ´∀`)ノシ
壱『片葉の葦』 弐『落葉無き椎の木』 参『狸囃子』 肆『津軽屋敷の太鼓』 伍『消えずの行灯』 陸『足洗い屋敷』 捌『置いてけ堀』玖『送り提灯』
妖怪ショートアニメ「ちみちみ怪々」
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