『津軽屋敷の太鼓』 本所七不思議 其の肆

『津軽屋敷の太鼓』 本所七不思議 其の肆
江戸時代の話でございます。
本所に弘前藩は津軽家の大名屋敷がありました。
大名屋敷と言えば上屋敷、下屋敷。
今回は上屋敷でのお話。
この津軽家の屋敷には火の見櫓(やぐら)がありまして。
多分、大名火消(だいみょうびけし)と云う役だったのでございましょう。
この役は、「赤穂浪士」の浅野家が有名でございますかな。
それでこの火の見櫓には、火事の時に打ち鳴らす板木(ばんぎ)が吊り下げられてるのでございますが、この板木叩くと何故か太鼓の音がするそうで。
不思議と言っちゃあ不思議ですが、確証がない。
いやいやそうでは無く、津軽家の櫓は最初から太鼓であったとか、
いやいや太鼓の形をした板木だったとか、まあ色々と噂したのでしょうな。
当時、町人組織の町火消(まちびけし)は板木、大名火消は太鼓、半鐘と云う説があったとか。
だから津軽家の櫓には、やはり太鼓があったのでは。
町火消がヒーローの江戸の下町、なにやらお武家様へのからかい話にも聞こえますな。
落語でお馴染みの「本所七不思議」。
(実際は、本題「浅井の化け物娘」に入る前のマクラ部分)
江戸時代に流行った怪現象話でございます。
「こ、これは絶対に妖怪が絡んでる!」と勇んで巡ってまいりました。
順番があるかもしれませんが、今回は私が回った順でご紹介。
四ヶ所目は、『津軽屋敷の太鼓』でございます。
七不思議のメインストリートとも言える北斎通りに入ります。
はい、津軽屋敷跡にある野見宿禰(のみのすくね)神社です。
北斎通りを歩いていると直ぐに分かります。
野見宿禰は、相撲の始祖とされる神様です。
両国ですからね?。(^∀^)
この辺には髷姿のお相撲さんもよく見かけます。
角にある小さな社ですので、津軽屋敷跡といってもほんの一部分でしょうね。
伝承を記した立て札です。
今回は見逃さず。( =゚ω゚)=3
でも、この神社の伝承のようです。
七不思議と関係ないやん。
まあええわ。
ごっつぁんです。( ´)Д(`)」
お参りしようと思ったら鎖が。
一般公開してないのか…。(´・ω・`)
と思ったら、裏から入れた。
お参り。
「オカチンを横綱にしてください!」
(-人-)←シゲ
私のお腹はまだ幕下です。(゚∀゚)))))
柏戸から白鳳までの横綱の名を刻んだ石碑。
( ̄0 ̄) ヘエー
神社横の緑公園です。
津軽屋敷跡の中心に立つ。
ここに火の見櫓があったのか?!
(;゚皿゚)」
帰宅してからまた気づく。
『津軽屋敷跡』と伝承が書かれた立て札があったと知る。
またまた気づかずにスルー。
(ーー;)
「わしは、何かに見放されたんかい?!」ヽ(TдT)ノ
今回、「本所七不思議」を巡るにあたり、
吟醸さんのHP『吟醸の館へようこそ』中の「落語の舞台を歩く」(本所七不思議は第45話)を参考にさせて頂きました。
吟醸さん自らカメラを提げ、地道に実地検証されたものです。
落語の世界も面白い!( =゚ω゚)=3
なんと吟醸さんは、書籍も執筆していらっしゃる。
「江戸落語の舞台を歩く」東京地図出版
これを読んだら、あなたも江戸散策をしたくなること請け合いです。
お付き合い、ありがとうございました。
次回は、『消えずの行灯』です。( ´∀`)ノシ
壱『片葉の葦』 弐『落葉無き椎の木』 参『狸囃子』 伍『消えずの行灯』 陸『足洗い屋敷』 質『送り拍子木』 捌『置いてけ堀』玖『送り提灯』
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