★『狸囃子』 本所七不思議  其の参

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『狸囃子』 本所七不思議  其の参 

江戸時代の話でございます。
稲穂が頭をたれ、少し過ごし易くなった秋の夜の事。
横になっておりますと、夜風にのってお囃子が聞こえて来るじゃありませんか。
祭りでもやっているのかと、ちょいと外に出てみますとあちらの方から聞えて来る。
こいつは近くだってもんで、お囃子の音がする方へ行ってみる。
しかし、追いかけて行けば行く程、お囃子の音も遠ざかっていく。
おまけに聴こえていた方角も、あっちこっとに変わる始末。
こうなりゃもう意地ですわな。
是が非でも見つけてやると。
どれくらい時が経ったんでしょう。
気がつくととんでもない処まで来てしまってる。
「ここはどこだい?」
ススキの原でぽつんと一人佇んでいる訳でございます。
「こりゃ、狸にばかされた」
ススキの原でのお月さんは、さぞかし美しかったことでしょうな。

落語でお馴染みの「本所七不思議」。
(実際は、本題「浅井の化け物娘」に入る前のマクラ部分)
江戸時代に流行った怪現象話でございます。

「こ、これは絶対に妖怪が絡んでる!」と勇んで巡ってまいりました。
順番があるかもしれませんが、今回は私が回った順でご紹介。
三ヶ所目は、『狸囃子』でございます。
このお話は、『馬鹿囃子』とも申します。


tanukibayashi_1.jpg 暑い中、目的地に向かいます。
( ;´Д`)
途中コンビニで水分補給。
( ´∀`)つt[]
アスファルトの無い昔は、もっと涼しかったのかしら。

しかし、本所は空が広いな?。


tanukibayashi_2.jpg はい、着きました!
『狸囃子』の舞台となった本所中学校(旧明徳小学校)付近。
この場所はなんと、前の『落葉無き椎の木』の舞台だった平戸新田藩松浦家の親戚、平戸藩松浦家の下屋敷跡。
続けての怪現象。
なんかあったのか松浦家?!
(;゚皿゚)」


tanukibayashi_3.jpg はい、意味もなく反対方向から。
メイン通りから奥まっているので住宅街ですが、今は、夜になっても色々な音が聴こえてくるんだろうな?。
子供が多い町なんでしょう、やたらと子供を見かける。( ´∀`)
写真を撮っていたら、校舎のまどから中学生が数人覗く。
不審者扱いされそうなので退散?。
∟(゚Д゚;≡ピューー=3


tanukibayashi_5.jpg 今回、写真が少なかったので誤魔化し。
狸囃子。(゚∀゚)))))


tanukibayashi_4.jpg これも誤魔化し。
花のようで、サボテンのようで。
シゲチンが欲しがった人んちの鉢植え。
(゚∀゚)))))

ここんちのご先祖様は、狸囃子を聴いたのかもしれない。


今回、「本所七不思議」を巡るにあたり、
吟醸さんのHP『吟醸の館へようこそ』中の「落語の舞台を歩く」(本所七不思議は第45話)を参考にさせて頂きました。
吟醸さん自らカメラを提げ、地道に実地検証されたものです。
落語の世界も面白い!( =゚ω゚)=3


なんと吟醸さんは、書籍も執筆していらっしゃる。
「江戸落語の舞台を歩く」東京地図出版
これを読んだら、あなたも江戸散策をしたくなること請け合いです。

お付き合い、ありがとうございました。
次回は、『津軽屋敷の太鼓』です。( ´∀`)ノシ


『片葉の葦』『落葉無き椎の木』『津軽屋敷の太鼓』『消えずの行灯』『足洗い屋敷』『送り拍子木』『置いてけ堀』『送り提灯』
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コメント

コメ多しオカチンさまのブログで
まさかの1コメゲット^^!やった!

むじな見ましたよー!
さすが。いやホンマおもろいです。
最後の刀鍛冶の爆笑に爆笑したwなんで笑ったんだw
むじなに切りかかるとこむっちゃかっこいいですね!うーん、センスすばらしいです。

江戸の妖怪小話、おもしろいですねー!
一度たぬきやきつねにばかされてみたいなあ。

ま~っけるな!まっけっるな♪
おっしょっさんに~まぁ~っけるな♪
こ~いこいこい!こいこいこい!
みィ~が出て・・・、え~っらいこっちゃ~~!


こんばんは!
有りがちの思い違いですw!(勘違いにも程がある!!!


狸囃子のお話って
各地で色々語り継がれてますネ~♪

案外、月夜には
ホントに「何か」が はしゃいでいるのかもw
(鬼の夜神楽なんてのもありますしネ~♪)

おほほ~~~ぉ!
タヌキルックのお二人が
カッワイイ~~♪ (´∀`)

一度タヌキに化かされてみたいとか思ったり^^;
でも化かされている間は周りから見ると、さぞかし不審な動きをしているのでしょうね・・・。
なので化かされるなら是非とも人気の無い通報されない場所で!

お~、多肉だ!
おぼろ月かなぁ~~~♪

皆様、ありがとうございまっす!<(_ _)>

> 颯季 様
お褒め頂き、ありがとうございます。(///∇//)ゞ 
まあ、あんまりセンスいいとは言い難いですがね…。
相変わらず、雑で好き勝手。(;一_一)
あっしも(綺麗な)タヌキやキツネにばかされてみたい。

『ガンガンIXA 』見ましたよ!ヽ( ´∀`)ノ 新選組、カッコいい!
絶対に大御所漫画家になってね。
「俺、この先生と知り合い!」って自慢すんだからさ~。


> 2010-06-24 13:09 様
だだっ広いススキの原とお月様。
このイメージは、どこから来たのでしょうかね~。
実際、私も巡り会った事は無いです。(///∇//)ゞ 

運動不足ですからね~、散歩くらいしないとね~、
お腹がね~、ぬっぺっぽうみたいになっちゃうしね~。(゚∀゚)))))


> スノリ 様
この間、下痢でオナラしたら歌のとおりに… (; ̄皿 ̄)
狸囃子の話は、どこからどうやって全国に流布したんですかね。
昔は、日本全国どこにでも狸がいて身近な動物だったからかな~。

わしのタヌキルック、なんか暑苦しくない?
何でだろう…。長袖だからか!
戦隊ものとかの着ぐるみって臭いんだってね!(;゚皿゚)」


> しーやん 様
大体、「化かされた~!」って言う人は、周りに何も無い所で気づくのです。
まあ狐狸が出てくる所は、人気のない寂しい所ってことなんでしょうね。
だから大丈夫、おもいっきり化かされても。
しーやんさんの場合、後で請求書が来るかもしれませんがね。(  ̄∀ ̄)
“飲食代として” とか “サービス代として” とか。

やっぱ化かされるのって、怖いですね~。
お互い綺麗なタヌキには気をつけましょう。(゚∀゚)))))


> 2010-06-24 23:42 様
今後ともよろしくお願いしたします。
こちらこそ感謝です。<(_ _)>


> れんげ 様
『多肉』?、『おぼろ月』? ぐぐりました。
すっげ~、多肉とタヌキ! 月夜におぼろ月!
全部が記事に関連してた~!(;゚皿゚)」ウオー!
意図的なコメント?
れんげさんすげ~!( ̄0 ̄;)オオー!

写真が少なかったので、賑やかしで載せた写真です。
偶然でもなんか感動。

amyはたぬきに似ています。(^^)
愉快だなあ。楽しいなあ。こんな楽しい妖怪なら、よいですね。
愉快な妖怪の味方、amyo(>∀<)o❤

Baby pink amy 様、ありがとうございます!( ´∀`)

> Baby pink amy 様
タヌキ顔の女性は、すごく可愛くて魅力的でありますよ!( =゚ω゚)=3

狸を妖怪にするって誰が考えたんだろうね。
腹鼓とか、陰嚢を頭から被ったり、本当に表現が愉快ですな。(゚∀゚)))))
昔から、身近にいて愛されていたのかも。

妖怪とか怪現象は見方によれば、すごく楽しくて愉快なものになると思います。
私は、「平成狸合戦ぽんぽこ」がすごく好き!

残念なことに、愛らしい狸顔じゃないのに、お腹はしっかりポンポコリン。
…これはなにかの祟りに違いない…v-12

宮部みゆきさんの「あやかし」も好きです。
江戸の情緒も伝わってきます。

LM様、ありがとうございます!( ´∀`)

> LM様
祟り… 私も同じ症状ですが…((((; ̄皿 ̄)
しかし、私の場合、夜中に小人の肉屋さん達がやってきてお腹に肉を増して行きます。
LMさんとはちょっと違う。
叩くと音も「ポン!」じゃなくて「ペチッ!」って。(゚∀゚)))))

おっ、宮部先生の著書お読みになってらっしゃいますね。(  ̄∀ ̄)
私も江戸話が大好きです。

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