舟幽霊 ふなゆうれい-西国(さいこく)または北国にても、海上(かいじゃう)の風はげしく浪(なみ)たかきときは、波の上に人のかたちののものおほくあらはれ、底(そこ)なき柄杓(ひしゃく)にて水(みづ)を汲(くむ)事あり。これを舟幽霊(ふなゆうれい)といふ。これはとわたる舟の楫(かぢ)をたえて、ゆくえもしらぬ魂魄(こんぱく)の残りしなるべし。-
鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』にこう記されている。
水難事故により命を落とした人々の怨霊。
柄杓で舟に水を汲みいれて沈没させ、
生きた人間を仲間にしようと水に引き入れる。
怪談では定番である。
水木大先生の漫画『妖怪水車』では、
猛霊八惨(もうれいやっさん)と云う呼び名でした。
猛霊八惨になった両親に会う少年の悲しい話。
「柄杓貸せ」とは申しやせん
使い慣れたものを持ってやすんで
あっしらも元をただせば平家といいやすが
とんと記憶もございやせん
さむれえだったのか漁師だったのか
今となっちゃあどうでもいいこと
見てってくだせえ
水汲みの舞
舟旅の土産話になりまさぁ
ご安心ください
底は抜いてございやす
それが粋ってもんでさぁ幾度もの荒波を乗り越えてきたであろう舟幽霊。
粋を忘れちゃあいやせんぜ。(`・〽・´)
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日本昔話を思い出しました
壇ノ浦に沈んだ平家一門のお話は、なんと最後までも贅沢に美しいひとびとだったのかと思ってしまいました…(;m;)じょうじゃひっすいのことわりなり…。
ひとは、はかなく、美しい…粋ですねい…!
北海道出身の私としては、沈んでしまった青函連絡船からみで、おばあちゃんに聞かされたなぁ
遠い目w
電気のない時代の夜の海・・・・・
考えただけでも怖いですw
遣唐使とかとんでもない時代からとんでもない距離の航海してたんですよね
そのころの船には、やはり陰陽師とか(むしろ神主かな)乗っていたのかなぁ・・・・・・
あなたは誰ガタメに水を汲みますか?
悲しいのですか?
ならば、私がその悲しみを汲んであげましょう?
水と一緒に、この船にのせませう。
などと、慈悲の心をもったら、
この妖怪どうなってしまうのでしょうね?!
ブルックはいないですよね?
おっはよう
シュリンクパロちゃん、また来ましたっ(笑
妖怪とかお化け系って苦手だけど
何か思わず吹いちゃうキャラだよね。
すばらしいです。
水難事故に遭わされそうな
あまり出くわしたくないですね
しかしオカチンさんの妖怪のウマさは頭が下がります。
あ、変な名前をありがとう(^^)
「とんと記憶もございやせん」
フッ ・・・この フッっと笑ったような顔が怖いぃぃぃ
「ご安心ください」だってぇ???
安心なんかできっこないよぉ~ おーんおーん(泣)
あ、変な名前をありがとう(^^)
平家ゆかりの妖怪さんか~・・・
だから落ち武者ヘアなんだね(*≧m≦*)ププッ
でも、底の無い柄杓を使うなんて・・・
なんて粋な落ち武者さん♪
ポリプルジンジグリン
ん?なかなか覚えられない
頭の中を抜けていく~
船幽霊さんの柄杓と同じ…
あ、でも、変な名前をありがとう(^^)
こんばんは。
いやん、怖いわあ。
幽霊船とは違うんですねえ。
でも幽霊船に舟幽霊さんが乗っていたら?
あら、さらに怖いですぅ。
粋なんて言葉に騙されません!(笑)
皆様、ありがとうございます!
何故… 皆… 変な名前に反応する… ( ̄д ̄;)ゞ
『シモモギョロギョロちゃん』( ´_ゝ`)ノ
>Baby pink amy様
あ、言い忘れやした。
あっしのこの杓、別名“天叢雲”と申しやす。
尊き人より拝命いたしやした。
掲げれば雲出流わが杓でごぜえやす。
「安徳さま~」(ノTДT)ノ
>うみねこのイリーナ様
持衰(じさい)ですね。
嵐になり舟が沈没しそうになると持衰を海に投げ込みます。
海神への生け贄ですね。(((( ;゚д゚)))
古くは、日本武尊(やまとたけるのみこと)の后弟橘媛(おとたちばなひめ)が有名です。
反対に、持衰がいれば舟が沈まないと云う話も。
>アキヒサナウ様
そうでやすかい。そこまでおっしゃるんじゃぁしかたがねえ。
丁度、あんたで百人目。一緒に沈んで頂きやしょう。
百人沈めりゃぁ、あっしも成仏できるってもんだ。
杓の底は付けやすぜ。(  ̄∀ ̄) ニヤリッ
ヨホホホホ パンツ見せてもらっても… (乂∀・)┌┛)`д) ;∴ヘブッ
>姫様
こんばんは、シュリンクパロちゃん… ( ;´Д`)ゞ
妖怪お化けは、おどろおどろしいのもいいですが、
私としては愛すべきキャラであってほしいのです。(´∀`*)
江戸時代でも愉快に描いて楽しんでいたと思うのですよ。
>ガイア様
あざーす!
妖怪って固定されたキャラが多いですよね。
自分なりの妖怪を描こうと思うのですが、なかなかこれ固定観念がねぇ…。
模写になったりすることが多々。
もっと個性がほしいとこです。( ;´Д`)ゞ
>Lily姫様
怖いと謂れりゃぁ化け冥利に尽きるってもんでさぁ。
どこぞの姫様と察しやす。
下衆な舞でごぜえやすが。
見てってくだせえ“水汲みの舞”。
それとも、底を付けやしょうか。(  ̄∀ ̄) ニヤリッ
>追っかけ母様
平家ゆかりのあっしでも、
上品な言葉を使いやせん。
どこぞの漁師の魂も幾分混ざっているやうでごぜいやす。
まあ、見てってくだせえ“水汲みの舞”。
それとも、底を付けやしょうか。(  ̄∀ ̄) ニヤリッ
>tedukuridaisuki様
ポリプルジンジグリン ( ´∀`)ノ
わしも覚えてな~い (゚∀゚)))))
「頭の中を抜けていく~ 船幽霊さんの柄杓と同じ…」
なんか、いつも上手いよね。
感心しちゃう。( ̄0 ̄;)
>さすらい様
幽霊船も怪談においてはポピュラーですね。
幽霊船は幽霊が乗ってるって云われますが、
漁師さん達を怖がらせるだけみたいですよ。
舟幽霊は、舟を沈めようとするから質が悪い。
(; ̄皿 ̄;)
どもー、ジョワジョワジョンジョワちゃんでやんす!
船幽霊といえば昔の洞爺丸事故の後、当該海域を航行する船のスクリューに引っかき傷がついたとか、
船の船窓を叩く幽霊が出たとか、色々な怪奇現象が起きたとか聞いたことがあります
怖いけど、悲しい怪談ですね
毎度どうもです~~ オカチンさん!
ふなゆーれー
ふねにゆ~れ~て~♪
ふなよいに気をつけて^^v
こんばんは
海は好きなのですが、夜の海は苦手です。しかもこの妖怪さんが出てきたら。。。ガクガク
「水汲みの舞」を見たい気もしますが(怖いもの見たさ^^;)
前の記事ですが、いろんな言葉(たとえば「ドドンガゲロゲロ」とか)を作り出す「ぼのぼの」のフェネギー親子を思い出しました^^
>柄杓で舟に水を汲みいれて沈没させ
幽霊も大変ですね!
えっこらえっこら
水汲みとは!完全肉体労働ですね。
ん??
肉体ないのかな?
船幽霊さんてどうなんでしょう・・・(??
皆様、ありがとうございます!2
>HANA子様
ジョワジョワジョンジョワちゃん
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
事故現場の怪談って、そう云う悲惨な事故を忘れない為に
自然とそういった話が出来ちゃうのでしょうかね。
怖くすれば、そこに近づかないし、注意したりするもんね。
幽霊、お化け、妖怪って人を守っているのかも。
>sb様
毎度~ (=゚ω゚)ノ
船酔いする舟幽霊。
豆腐を食べちゃう豆腐小僧。
首が絡まる轆轤首。
河童の川流れ。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
>安眠癒しグマ様
夜の海に忽然と姿を現したら… う~ん怖いかも。
“しまっちゃうおじさん”も怖いよね。
(*・ω・)ノピンポーン!大正解!
私たちの遊びは『ぼのぼの』から来てます。
最近の流行と書いてありますが、数年前からやってます。
“変な名前対決”は、シマリスくんの遊びからですね。( ´∀`)
>愛ちん様
昔みたいに小さな小舟だと柄杓でよかったのかも。
まさかタンカーを柄杓でって訳にないかんわな~
漫画とかだと大勢の舟幽霊が大妖にこき使われてのがあるけど。
労働が辛いようなこと言ってたな。
肉体がなくとも重労働みたい。(゚∀゚)))))
オカチンさんへ
私も知ってる妖怪さんです。
悲しい妖怪ですよね~
ある意味、怨霊?なのかなぁ
でも紹介した船幽霊さんは粋な
計らいで、底の無いヒシャクで
水を盛る、良心的だ(笑)
これからの時代は共存共栄ですな!
オニキス君様、ありがとうございます。
>オニキス君様
いや~昔、お祖母ちゃんによく言われました。
お盆過ぎに海に入ると舟幽霊が来て足を引っ張るとか。
お盆を過ぎるとクラゲが発生するから危険だと云う説でした。
昔、沖に出る漁船には、お守りとして底の抜けた柄杓が載んであったそうです。
(((( ;゚д゚)))マジカヨ