網剪

網剪 あみきり
鳥山石燕の『画図百鬼夜行』を見ると、両手がハサミ状になったエビに似た妖怪が庭先から現れてる画である。
部屋は簾に灯籠が掛けてあり、縁側には団扇と枕。
何を意味するのか分からないが、まあ季節は夏と云うことが分かる。
“あみきり”だから網に似た蚊帳を切りに来たのか。
小さい頃、夏になると家では蚊帳を吊って寝ていた。
蚊帳と云う物は何故か気を高ぶらせる作用があり、ついついはしゃいでしまう。
前の小川で蛍狩りをし、蚊帳の中に蛍を放す。
そして部屋を暗くし、蛍の光を愛でながらうとうとと眠りにつくのが楽しかった。
朝起きると、何故か蛍はいなくり腕には蚊に刺された痕がある。
網剪が蛍を逃がしにやって来たのだろう。(´_ゝ`)
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