★雨女(あめおんな)

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雨女  あめおんな
-もろこし巫山(ふざん)の神女(しんぢょ)は、朝(あした)には雲(くも)となり、夕(ゆうべ)には雨(あめ)となるとかや。雨(あめ)女もかゝる類(たぐゐ)のものなりや。-
鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』にこう記されている。

雨を呼び寄せる妖怪か。
一説には、雨の日に現れ子供を攫う妖怪とも云われている。
考えるに、旱魃の時に雨乞いの加持祈祷をする巫女の変異かもしれない。


現代でもいますね雨女、雨男。
何かを予定していて当日になると雨が降る。
こいつを交えると必ず雨が降るとかいわれ雨女、雨男のレッテルを貼られてしまいます。
特異体質ってわけじゃないんだろうけどね。(゚∀゚)))))
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★青行燈(あおあんどう)

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青行燈  あおあんどう

-燈(ともしび)けんとして又あきらかに、影憧々(かげどうどう)としてくらき時、青行燈(あおあんどう)といへるものあらはるゝ事ありと云。むかしより百物語をなすものは、青き紙(かみ)にて行燈(あんどう)をはる也。昏夜(こんや)に鬼(き)を談(だん)ずる事なかれ。鬼(き)を談(だん)ずれば怪(くはい)いたるといへり。-
鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』にこう記されている。

青行燈(あおあんどん)とも。
俗に百物語をすると怪異が起るとされ、百話目が終ったら現れるとされる妖怪さん。
黒い長い髪に角、大きく裂けた口にお歯黒、そして白い着物を着た鬼女姿。
江戸時代、百物語をするときは恐怖の演出に行灯に青い紙を貼ったことからこの名前となったとの説もある。
怪異を恐れて皆99話目で止めていたらしい。
だからかどうか知らないが、青行燈が現れたと云う記録はない。


「…で、振り向いた顔を見たらなんと目鼻が無いのっぺらぼうだったそうな」

パチパチパチ(拍手)

司会:は~やっと百話終りました!皆様お疲れさまでした。
   それではお待ちかねのレア妖怪「青行燈」さんに登場して頂きます。
   皆様拍手でお迎えください。
   それでは、せ~の!


『あおあんどんさ~ん!』
ヽ( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)ノ


青行燈: …………………………

司会:えっ… それではもう一度。 ?(゜д゜)ゞ

『あおあんどんさ~ん!』
ヽ( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)( ´∀`)ノ


青行燈: …………………………

司会:… どうぞ…  え~ 青行燈さん…? ( ̄д ̄;)ゞ

青行燈:しゅ、出演は… じ、辞退させてください… ((((; ̄皿 ̄;))))
     わ、わたし… ひ、引きこもりが長くてぇ…
     ひ、人前に出た事がないんですよぉ~…



今まで皆が99話目で止めてたんだから、いざ100話目を話しちゃ青行燈さんは困っちゃう。
みんな青行燈さんを困らせないでね。( ´∀`)ノ

★歯黒べったり(はぐろべったり)

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歯黒べったり  はぐろべったり

-或人(あるひと)古(ふる)き社(やしろ)の前(まへ)を通(とふ)りしに、うつらかなる女(おんな)の伏拝(ふしおが)みに居(ゐ)たれば戯(たわぶ)れて云(いひ)て過(すぎ)んとせしに、彼女(かのおんな)の振(ふり)むきたる顔(かほ)を見れば、目鼻(めはな)なく口斗(くちばか)り大(おほ)きくて、げらげらと笑(わら)ひしかほ、二目(ふため)と見るべきやうもなし。-
『繪本百物語』-桃山人夜話-(画図文)にこう記されている。

お歯黒べったりとも。
声をかけ振り向くと目鼻がなくお歯黒を付けた大きな口だけがありゲラゲラと笑う。
驚かせるだけで危害を加える妖怪ではないらしい。
のっぺらぼうの仲間とも云われている。

貴族の化粧から広まったお歯黒(鉄漿)は江戸時代、主に既婚女性の化粧として定着していた。
暗がりで見る白粉を塗ったお歯黒の顔は、想像しても怖い。
この手の妖怪は、当時の女性を揶揄したものだったのかしれない。


後姿の綺麗な女性に声をかけ振り向かせたら「ぎゃ~」となる。Σ( ̄□ ̄;)
口の異様さを強調するこの妖怪は、口裂け女の原型かもよ。(; ̄皿 ̄;)
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