★小豆洗(あずきあらい)

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小豆洗  あずきあらい

-山寺の小僧、谷川に行きてあづきを洗ひ居たりしを、同宿の坊主意趣ありて、谷川へつき落しけるが、岩にうたれて死したり。それよりして彼小僧の霊魂おりおり出て小豆をあらひ、泣つ笑ひつなす事になんありし。-
『繪本百物語』-桃山人夜話-(画図文)にこう記されている。

桃山人夜話巻第五では、小豆洗いの小僧の話となっている。
寺の和尚さんが小僧さんを引き取った。この小僧さん、升の小豆の数を言い当てる(サヴァン症候群と思われる)特技を持ち和尚さんに可愛がられたそうだ。それを妬んだ同寺の僧が小僧さんを井戸に投げ込み殺してしまう。以来、小僧さんの霊が夜な夜な近くの川で小豆を洗い数を数えるようになったと云う。

アズイアライ、アズイアライド、アズキコシ、アズキゴシャゴシャ、アズキサラサラ、アズキスリ、アズキソギ、アズキトギ、アズキトゲ、
と地方により呼び名が違うがあちこちに居るメジャーな妖怪さん。
何をする妖怪なのか? …小豆を洗うだけ。(゚∀゚)))))
しかし、この洗う時の音に意味があるように思う。
誰もいないのに川から小豆を洗う音がする。
「あーこれは小豆洗いが小豆を磨いでいるんだ」と怖くて川へは近づかない。
子供達の水難を避ける為の訓話なのかもしれない。



レポーター:「皆さん、こんにちは!今日の『匠の職人』は、小豆を洗って二百年、小豆洗さんにお越し頂きました」( ´∀`)

小豆洗:「……」(///ー//;)  しょきしょき

レポーター:「小豆洗さん、こんにちは!」( ´∀`)/

小豆洗:「お、おう!」(///Д//;)  しょきしょき

レポーター:「早速ですが、小豆しか洗わないんですか?」( ´∀`)

小豆洗:「お、おう?! 大豆洗ったら“大豆洗”になっちまうじゃねえかよ!」(; ̄Д ̄) 

レポーター:「試しにこれ洗ってもらえますか?」( ´∀`)

小豆洗:「お、おう?! 空豆洗ったら“空豆洗”になっちまうじゃねえかよ!」(#`皿´)

レポーター:「じゃ、これはどうですか?」( ´∀`)

小豆洗:「お、おう?! ヒヨコ豆なんか洗えるか!」(#;`Д´;)ノシ☆



ねえ知ってる?
ヒヨコ豆は、ヒヨコの頭蓋骨に似てるからヒヨコ豆って言うんだよ。( ´∀`)ノ

♪小豆磨ごおか人獲って喰おか? あ、しょきしょき♪
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★センポクカンポク

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センポクカンポク  せんぽくかんぽく

蝦蟇(ガマ)の姿で死者の霊魂をあの世へと導く妖怪さん。
言わば、霊魂初心者の為のガイドさんと言ったところ。

まず家に死人が出ると、その家の掛蓆(かけむしろ)に現れる。
1週間経つと外(大戸)に出て番をする。(何の番だろう?)
3週間は家にいるが、4週間経つと墓へと霊魂を導いて行くそうだ。
四つ足で蝦蟇(ガマ)の姿、顔は人間っぽいとなっている。

越中東礪波郡利賀村(えっちゅう ひがしとなみぐん とがむら)に伝わる妖怪。
現在だと富山県南砺市にあたるらしい。
住所がしっかりしている妖怪も珍しいな?。


え?この度は御愁傷様でございます。( ´_ゝ`)
私、今回霊界へのガイドを務めさせて頂きます“センポクカンポク”と申します。
まずは1週間、身辺整理等あると思いますので心置きなくご準備のほどを。
私、掛蓆(かけむしろ)の下で待機しておりますので、
何かありましたらお声をお掛けください。
では。

え?1週間経ちましてございます。( ´_ゝ`)
これから私が外に立ちまして番をすることになります。
あ、いや新しい霊魂の臭いを嗅ぎ付けて“火車”、“魍魎”と質の悪い輩が狙ってくる恐れもありますので。
ではでは。
あ、何かありましたら外におりますので、お声をかけて下されば。
ええ、はいはい、掛蓆(かけむしろ)はもう畳まれてもよろしいですよ。
え?全部で3週間です。はい、4週目にはお墓へご一緒します。
では。

え?4週目になりましたので、そろそろお墓の方へご一緒いたしましょう。( ´_ゝ`)ノ
私の後に続いてください。
あ、足元をお気を付けて… 昨日からの雨でぬかるんでございます。
え?足なんかねえって…はは、お客さんはお上手だ?!(゚∀゚)))))
いや?なんですね?4週間なんてあっと言う間に過ぎてしまいますね。
え?いやいや誰しも最初は初心者ですよ。
そんなに心配しなくても。
私もガイドを長くやってますとね色々とあるもんですよ。
去年でしたかね?“火車”とぶち当りましてね。
え?いやいや怖かないですよ。
火車って言ったって車なんか持ってないですから。
火車じゃなくて徒(かち)ですよ。(゚∀゚)))))
ほんと滑稽で笑っちゃいますよ。

おしゃべりしてたらもうお墓ですね。
私はここまででございます。
それでは良い旅を。( ´_ゝ`)ノ
あ、クーポンは中の係の者に渡してください。
ええ、それだけで… ええ、結構です。
それでは、良い旅を。( ´_ゝ`)ノ

★“妖怪公園”

妖怪公園(哲学堂公園)に行って来ました。

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明治の哲学者であり妖怪博士でもある井上円了博士。
その博士が創設した哲学堂公園は、別名“妖怪公園”と云われております。

園内には40ヶ所に及ぶ哲学を題材としたスポットがあり、それぞれにユニークな名前が。
そのネーミングの由来を味わいながら哲学的に思索しなさいということなのでしょうか。
今回は、全部は紹介できないので妖怪に関係あるものや代表的なものをかいつまんで。

この記事は、“トキワ荘”のあった街の続きになります。

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★麻呂と遊べ

marotoasobe.jpg

貝児:「麻呂と遊べ」(  ̄∀ ̄ )

白児:「勉強中です」(  ̄ε ̄ )

貝児:「麻呂と遊べ」(  ̄∀ ̄ )

白児:「修行中です」(  ̄ε ̄ )

貝児:「麻呂と遊べ」(  ̄∀ ̄ )

白児:「……………」( ̄^ ̄ )


ゴッ!


白児:「痛って?!貝ぶつけることないでしょ!」(#;`Д´;)ノシ

貝児:「麻呂と遊べ」(  ̄∀ ̄ )


白児(しらちご)より貝児(かいちご)の方が上手のようで。(((((゚∀゚)



妖会:白児(しらちご) 貝児(かいちご)

白児:食べちゃうぞ
白児:射的やろうよ?

★貝児(かいちご)

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貝児  かいちご

-貝おけ這子などいへるは、やんごとなき御かたの調度にして、しばらくもはなるゝこと無れば、この貝児は這子の兄弟(はらから)にやと、おぼつかなく夢心に思ひぬ。-
鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』にこう記されている。

貝桶の付喪神と思われる。
貝桶とは、貝合わせ、貝覆いに使う貝を入れておく桶。
嫁入り道具として代々受け継がれる物で、蒔絵が施された立派な貝桶は現代でも美術品価値も高い。
歳月が経ても大事にされ付喪神化したのではないだろうか。


昔、海端の観光地へ行くと必ずあった貝細工。
人形とか動物とか帆船とかが貝殻で作られているステキでパンチの効いたお土産品。
この貝細工も大事にすれば付喪神になるかしら?(゚∀゚)))))
前に、みうらじゅんさんが『いやげもの』として紹介してたな?。(  ̄∀ ̄ ) ?♪


江ノ島に『世界の貝の博物館』なる土産物屋さんがあるよ。( ´∀`)/


妖会記:貝児(かいちご)に会いました( =゚ω゚)=3
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