溝出(みぞいだし)

溝出 みぞいだし
-ある貧人(ひんじん)の死(し)したるを、すべきやうなければつゞらに入(い)れて捨(すて)てたりしに、骨(ほね)と皮(かわ)とおのづから別(わかれ)て、白骨(はくこつ)つゞらを破(やぶ)りておどりくるひしとぞ。-
『繪本百物語』-桃山人夜話-(画図文)にこう記されている。
ある貧乏人が亡くなり、周辺の人達は処分に困り亡骸を葛篭(つづら)に入れて辻に捨てた。
すると亡骸の骨と皮がひとりでに分かれて白骨となり葛篭を破り踊り狂ったとある。
どんな人間でも死者を粗末に扱ってはいけないと云う意味のようだ。
昔は墓を作れるのは高貴な人だけで、庶民は大体亡くなると野ざらし(風葬)であったそうだ。
野犬やカラスに喰われ、人が朽ち果てる様が怪異そのものだったのかもしれない。
辻に放置された朽ち果てた葛篭。
一見して怪しい感じですが…。
おはようございます。渡辺篤史です。
今日の建物訪問は、外部はボロボロの葛篭、しかし、内部は一転。
住んでる方は以前人間だったと仰る溝出(みぞいだし)さん。
さてどんな空間が待っているでしょうか。
あっ、おはようございます。
今日はよろしくお願いします。
いや~凄まじい外観ですね。
なるほど、この所々が破れているのは採光と通気が考えられて訳ですね。
そして、手足を出して移動も可能と言う訳で、いや流石です。
それでは内部の方へ。
いや~腐臭の香りがプ~ンと香ってきますね。
いい香りだ。
いやいやいや~中は意外に広いですね~。
リビングとキッチンが一続きで開放感があります。
梁からぶら下がった肋骨と内蔵がオブジェとなって、なんともステキです。
リビングへお邪魔してみましょう。
この大画面のテレビで映画とかご覧になるんですね。
いや~このソファーも楽チンだ。
この画は?
シャガールですか!
広い壁に絵画が一転、ギャラリーと言うより美術館の雰囲気がありますね。
キッチンに進みますと…
最近、建物番組にはまっている私です。(゚∀゚)))))
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