長壁姫(おさかべひめ)

長壁姫 おさかべひめ
-長壁(おさかべ)は古城(こぜう)にすむ妖怪(ようくはい)なり。姫路(ひめぢ)におさかべ赤手拭(あかてぬぐひ)とは童(わらべ)もよくしる所なり。-
鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』にこう記されている。
小刑部姫、刑部姫とも。鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』では長壁(おさかべ)とだけとされている。
姫路城の天守閣に住んでいるとされる妖怪。
『甲子夜話』『諸国百物語』『老媼茶話』『西鶴諸国ばなし』等、江戸時代の随筆、怪談集に登場する。
姿は老婆であったり、十二単を着た高貴な女性姿だったり。
中には800匹の眷属を操る妖怪の長の記述もある。
正体は、刑部親王の娘富姫、伏見天皇の寵愛を受けた女房小刑部とも。
または老狐、蛇神との説もある。
泉鏡花の小説『天守物語』では、妹の亀姫や眷属が登場し、妖怪らしい描写が面白い。
子供の頃、テレビの「まんが日本昔ばなし」でこの話しをやったのを憶えている。
夏休みの怪談特集だったと思う。
1人の侍が肝試しで天守閣に上り長壁姫と対面する話しだったと記憶する。
『老媼茶話』がベースになっていたのかな。(´ー`)ナツカシイ
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